出産レポ⑤ 最高のお産を迎えるために、私が準備したこと
今回の出産は、私にとって本当に心地よく、幸せなお産でした。
産後の身体の回復も比較的早く、
「どうして今回は、これまでのお産とこんなに違ったんだろう?」
と振り返ったとき、妊娠中の過ごし方が大きく関係していたように感じました。
これまでにも、陽向や心結の妊娠、そして二度の流産を経験しています。
その中でも今回の妊娠は、今までとは明らかに違う意識で過ごしていました。
一番大きかったのは、
自分の心や身体の声に耳を傾け、その感覚をもとに選択すること。
今回は、そんな妊娠期間について残しておきたいと思います。
休むことが怖かった、これまでの私

これまでの私は、一日のほとんどを仕事に使っていました。
朝早く起きてパソコンに向かい、
日中も仕事をして、
子どもたちの送迎中にもパソコンを開き、
家に帰ると、ご飯やお風呂、寝かしつけ。
そして、子どもたちが寝たあとに、また夜中まで仕事をする。
翌朝も早く起きて、また作業を始める。
そんな毎日を、4〜5年ほど続けてきました。
寝ることに、どこか恐怖がありました。
休むことも苦手でした。
足を止めることは怠けること。
何もしていない時間は無駄。
自分のために時間やお金を使うことは、贅沢。
そんなふうに思っていたのだと思います。
「眠たいから寝る」を、自分に許した

今回の妊娠中に、まず一番大切にしたのは、
とにかく休むこと。
眠たいと感じたら寝る。
身体が動かない日は、無理をしない。
子どもたちと一緒に眠りたいと思った日は、そのまま一緒に寝る。
つわりも長く、出血による入院もあり、身体から強制的に休養を求められた時期もありました。
もちろん、仕事ができず、焦る気持ちもありました。
それでも今振り返ると、あの時間があったからこそ、私は初めてしっかり休めたのだと思います。
仕事をしたい日、仕事をしなければならない日は仕事をする。
でも、それ以外の日は、身体の声を優先する。
眠ること。
休むこと。
エネルギーをしっかりと蓄えること。
今まで後回しにしていたことを、今回は大切にすることができました。
運動する時間を「無駄」にしなかった
そして、休むことと同じくらい大切にしたのが、
身体を動かすこと。
私はピラティスインストラクターとしても活動しているので、週4回ほど、午前中の指導をしながら自分自身もしっかり動いていました。
指導する立場として、妊娠中も動ける身体を保ちたい。
できる限り元気に仕事を続けたい。
そして、産後も健康な身体で過ごしたい。
そんな気持ちがありました。
沖縄にあるトレーニング施設にも通い、週に3回ほど、1時間しっかり身体を動かすこともありました。
今までの私は、運動する時間さえ、
「その時間があれば仕事ができるのに。」
と思ってしまうことがありました。
でも今回は、
私は身体を動かしたい。
という自分の気持ちを大切にしました。
運動を時間の無駄とせず、生活の中の大切な予定として組み込むことができたのは、私にとって大きな変化でした。
痛みを我慢せず、人を頼った
妊娠中には、恥骨周辺の痛みや仙腸関節の痛みなど、身体の不調もありました。
これまでの私なら、
「妊婦だから仕方ない。」
「これくらい我慢できる。」
「自分のケアに時間やお金を使うのはもったいない。」
そう思っていたかもしれません。
でも今回は、
痛みのない身体でピラティスの指導を続けたい。
できるだけ心地よい身体で出産したい。
そう思い、きちんと人を頼ることにしました。
理学療法士でもあるパパに身体を整えてもらったり、
恥骨痛のケアや身体の使い方を専門家に教えてもらったり、
整体で身体を整えてもらったり。
一人で我慢するのではなく、必要なときに助けてもらう。
身体の不調を、
「このくらい大丈夫。」
と無視するのではなく、
痛い、苦しい、整えたいという自分の声を、きちんと受け取る。
それも、今回の妊娠で大切にしたことでした。
自分のために時間とお金を使えたこと
「眠たいから寝る。」
「痛いからケアを受ける。」
「動きたいから運動する。」
一つひとつは、それほど特別なことではないのかもしれません。
でも、これまで自分のことを後回しにしてきた私にとっては、どれも大きな選択でした。
自分のために時間を使うこと。
自分のためにお金を使うこと。
自分の身体を整えること。
自分の心地よさを優先すること。
それを自分自身に許せたことが、何よりもうれしかった。
ようやく、
自分をちゃんと大切にする人になろう。
と、前を向けたような気がしました。
最高のお産のために準備したもの

振り返ると、最高のお産を迎えるために準備したものは、特別な道具やテクニックだけではありませんでした。
私が準備してきたのは、
- 眠たいときに眠ること
- 身体を無理なく動かすこと
- 痛みを我慢せず、ケアを受けること
- 必要なときに人を頼ること
- 自分の感覚を無視しないこと
- 自分のために時間とお金を使うこと
だったのだと思います。
身体を整えることはもちろん大切。
でも、その土台にあったのは、
自分の心と身体を、大切な存在として扱うこと。
それが、今回の心地よい妊娠生活や出産、産後の回復につながっていたのではないかと感じています。
ケアを受けることは、自分を大切にする練習
私は仕事を通して、妊娠中や産前産後の女性を支える整体師さんやセラピストさん、助産師さんたちと関わる機会が多くあります。
これまでも、皆さんが提供しているサービスの素晴らしさは理解しているつもりでした。
でも今回、実際に自分が妊婦となり、身体の痛みや不安を感じ、誰かに助けを求め、ケアを受けたことで、その価値を心の底から実感しました。
整体や産前産後ケアは、単に痛みを取り除くためだけのものではありません。
その時間は、
「苦しいと言っていい。」
「助けてほしいと言っていい。」
「自分を大切にしていい。」
と、女性が自分自身に許可を出す時間でもあるのだと思います。
SOSを出せること。
誰かを頼れること。
自分のケアを後回しにしないこと。
それも、自分を大切にするための大切な力です。
自分の心や身体が苦しいときに、その声を無視せず、ケアを受けることを自分に許せる女性が、もっと増えてほしい。
そして、その時間を支えている施術者やサポートする方々の仕事は、本当に尊いものだと改めて感じました。
自分を大切にした先にあった、心地よい出産
もちろん、運動や整体をしたから、必ず思いどおりの出産になるわけではありません。
出産は、赤ちゃんやお母さんの身体の状態によって一人ひとり違います。
だから、今回の過ごし方がすべての妊婦さんにとっての正解だとは思っていません。
でも、私にとっては、
自分の身体の声を聞き、
眠り、
身体を動かし、
人に頼り、
必要なケアを受けながら過ごせたことが、
心地よい出産を迎えるための大きな土台になりました。
何より、
出産のために自分を整えたというより、
自分を大切にして過ごした先に、あの幸せなお産があった。
その感覚が、一番近い気がします。
今回の妊娠期間は、赤ちゃんを育てる時間であると同時に、
私自身が、自分を大切にする方法を学ぶ時間でもありました。
休んでいい。
人を頼っていい。
自分に時間やお金を使っていい。
苦しいときには、苦しいと言っていい。
そして、自分の心地よさを選んでいい。
そんなことを少しずつ自分に許せたことが、今回の妊娠で得られた大切な財産です。
最高のお産を迎えるために、私が準備したこと。
それはきっと、
自分の心と身体を信じ、大切にすること。
だったのだと思います。